Core Concepts
量子ネットワークにおいて、限られた通信リソースを用いて、所望の量子相関を生成することができる。
Abstract
本論文では、3つの量子ネットワークモデルにおける調整能力を解析している。
2ノードネットワーク: 2つのノード(1つが古典、1つが量子)が、限られた共通乱数と通信を用いて、所望の古典-量子状態を生成する。最適なトレードオフを明らかにした。
無通信ネットワーク: 3つのノード(全て量子)が、限られた共通乱数を用いて、分離可能な状態を生成する。共通乱数の最小必要量を示した。
ブロードキャストネットワーク: 1つの送信ノード(古典)と2つの受信ノード(量子)が、限られた共通乱数と通信を用いて、所望の古典-量子-量子状態を生成する。最適なトレードオフを明らかにした。
これらの結果は、量子センサネットワーク、分散量子計算、量子ゲームなどの応用に関連する。
Stats
2ノードネットワークにおいて、共通乱数レートR0とメッセージレートR1の最適なトレードオフは、R0 ≥ I(X; U)σ、R0 + R1 ≥ I(XB; U)σ である。
無通信ネットワークにおいて、共通乱数レートR0の最小値は、infσUABC∈SNC(ω) I(U; ABC)σ である。
ブロードキャストネットワークにおいて、共通乱数レートR0とメッセージレートR1の最適なトレードオフは、R0 ≥ I(X; U)σ、R0 + R1 ≥ I(XB1B2; U)σ である。