Core Concepts
PT対称量子ビットを用いることで、高忠実度かつ高度なエンタングルメントを迅速に生成できる。従来の受動的PT対称系では見られた忠実度とエンタングルメントの程度のトレードオフが打破される。
Abstract
本研究では、真のPT対称系を用いることで、従来の受動的PT対称系では見られた忠実度とエンタングルメントの程度のトレードオフを打破できることを示した。
具体的には以下の通り:
- 真のPT対称系では、利得と損失が完全に釣り合うため、エネルギーが保存される。これにより、高忠実度かつ高度なエンタングルメントを迅速に生成できる。
- 2量子ビットの系では、真のPT対称系を用いることで、最大エンタングルメントを生成する際の忠実度を10桁以上も向上させることができる。
- 3量子ビットの系でも同様の効果が見られ、真のPT対称系を用いることで、高度なエンタングルメントを高忠実度で迅速に生成できる。
- 利得と損失のバランスが崩れても、一定の範囲内であれば、高忠実度かつ高度なエンタングルメントの生成が可能である。
- 真のPT対称系は、従来の受動的PT対称系と比べて、非共鳴誤差に対してもより強い頑健性を示す。
以上より、真のPT対称系は、量子情報技術における高効率な多量子ビットエンタングルメント生成に有効な手段となることが示された。
Stats
最大エンタングルメントを生成する際の忠実度は、受動的PT対称系では10^-17程度であるのに対し、真のPT対称系では10^0に近い値となる。
3量子ビットの系において、最大エンタングルメントを生成する際の忠実度は、真のPT対称系では0.985以上を達成できる。
Quotes
最大エンタングルメントを生成する際の忠実度は、受動的PT対称系では10^-17程度であるのに対し、真のPT対称系では10^0に近い値となる。
3量子ビットの系において、最大エンタングルメントを生成する際の忠実度は、真のPT対称系では0.985以上を達成できる。