Core Concepts
350kW DC高速充電器用デュアルアクティブブリッジコンバータの設計パラメータを最適化することで、広い出力電圧範囲で95%以上の高効率を達成しつつ、コストも最小化できる。
Abstract
本研究は、350kW DC高速充電器用デュアルアクティブブリッジ(DAB)コンバータの設計パラメータを最適化することを目的としている。特に、効率と費用のバランスを重視している。
まず、コンバータモジュール数、スイッチング周波数、トランスフォーマのターン比といった重要なパラメータを検討範囲として設定した。次に、これらのパラメータがコンバータの効率と費用に及ぼす影響を詳細に分析した。
その結果、7台の50kWモジュールからなるシステムが最適解として導出された。このシステムは、30kHzのスイッチング周波数と0.9のターン比を持ち、広い出力電圧範囲(150V-1000V)で95%以上の高効率を達成できる。一方で、全負荷条件での平均効率は約80%にとどまる。これはSPS変調方式の限界によるものである。
コスト内訳を見ると、トランスフォーマが最も大きな割合を占めており、次いでスイッチ、ヒートシンク、コンデンサの順となっている。30kHzのスイッチング周波数は、95%以上の高効率を維持しつつ、コストも最適化するための戦略的な選択である。
Stats
最大出力電力は350kW
最大出力電流は500A
出力電圧範囲は150V-1000V
Quotes
"350 kW DC高速充電器の実現には、広い出力電圧範囲に対応でき、かつ高効率かつ低コストなコンバータ技術が不可欠である。"
"本研究では、デュアルアクティブブリッジ(DAB)コンバータの設計パラメータを最適化することで、95%以上の高効率を達成しつつ、コストも最小化できることを示した。"