本論文では、n人の代理人の間で m個の可分割な公共財を公平かつ真実に配分する問題を研究する。
まず、代理人の嗜好を公平に集約するためにコア解を見つけることを目的とする。可分割な財の場合、コア解は常に存在し、ナッシュ厚生を最大化することで効率的に計算できる。しかし、このような解は操作されやすい。
そこで、Fain et al.が提案した手法では、近似コア解を高確率で見つけつつ、近似的な真実性を確保する。しかし、この手法には2つの主な限界がある。
近似誤差がn人の代理人の数に応じて増大し、非対称的なコア解となる可能性がある。これは特に重要な問題であり、公共財の配分メカニズムは多数の代理人が関与する状況(例えば、自治体のプロジェクトに対する税金の配分)で頻繁に適用される。
現在の手法を実際の応用に適用するのは非常に複雑な課題である。
これらの限界を解決するため、本論文ではPPGAアルゴリズムを提案する。PPGAは、ナッシュ厚生を直接的に差分プライバシー的に最大化することで、非対称的な真実性と非対称的なコア解を高確率で達成する。
さらに、PPGAを実装し、ポーランドの各都市で行われた参加型予算編成のデータを用いて、PPGAの特性を実証的に検討する。
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by Pouya Kanani... at arxiv.org 04-25-2024
https://arxiv.org/pdf/2404.15996.pdfDeeper Inquiries