Core Concepts
複数の送信アンテナを持つサーバーが、2次元のマルチアクセスネットワークにおいて、ファイルを効率的に配信する方法を提案する。
Abstract
本研究では、2次元のマルチアクセスネットワークにおける符号化キャッシングの問題を扱っている。ネットワークには、L個の送信アンテナを持つサーバーと、K1 x K2の利用者が存在する。利用者は1つの受信アンテナを持ち、r x r個の隣接するキャッシュにアクセスできる。
提案手法では、キャッシング配列とデリバリー配列という2つの配列を設計することで、符号化キャッシングスキームを実現している。
具体的には以下のような手順で進められる:
キャッシング配列に従ってファイルをキャッシュに配置する。
デリバリー配列に従って、サーバーがユーザーの要求に応じてファイルを配信する。
提案手法では、2つのクラスのキャッシング配列とデリバリー配列を示している。
1つ目のスキームでは、拡張配置配信配列(EPDA)を利用して、正規化配信時間(NDT)が(K1K2(1-r^2M/N))/(L+K1K2M/N)となる。
2つ目のスキームでは、特定のパラメータ設定の下で最適なNDT(K1K2(1-r^2M/N))/(L+K1K2r^2M/N)を達成できることを示している。
Stats
サーバーの送信アンテナ数はL
ファイル数はN
キャッシュサイズはMビット
利用者数はK1 x K2
利用者が直接アクセスできるキャッシュ数はr x r