Core Concepts
Omnisolver は、Ising スピングラスおよびQUBO問題を解くための拡張可能なフレームワークを提供する。
Abstract
Omnisolver は、Ising スピングラスおよびQUBO問題を解くためのフレームワークである。主な特徴は以下の通り:
プラグイン方式により、新しい解法アルゴリズムを容易に追加できる
コマンドラインインターフェースを自動生成し、入出力処理を統一的に扱う
D-Waveアナライザーなどの量子アニーリングマシンや、並列温度法、ブルートフォース法などの既存の解法アルゴリズムを統一的に利用できる
研究者や実用的な離散最適化問題に取り組むグループにとって有用
Omnisolver の主な構成要素は以下の通り:
コアパッケージ: 入出力処理、コマンドラインインターフェースの自動生成を担当
プラグイン: 各種のIsingスピングラス/QUBO問題の解法アルゴリズムを実装
プラグインの実装例として、ランダムサンプリングを行う「dummysolver」を示した。この例から、新しい解法アルゴリズムを容易に追加できることが分かる。
また、ブルートフォース法のGPU実装の性能評価結果も示した。問題サイズに応じて、1台から8台のGPUを使って高速化できることが分かる。
Stats
問題サイズ40の場合、1台のGPUで10分以内に解ける
問題サイズ50の場合、8台のGPUで4時間以内に解ける