Core Concepts
属性付き翻訳機で記述された翻訳が上位ダウン変換機で実現可能かどうかを決定し、可能な場合にはそのような上位ダウン変換機を構築する手順を示す。
Abstract
本論文では、単一出力属性付き翻訳機について、その翻訳が上位ダウン変換機で実現可能かどうかを決定する手順を示している。
まず、属性付き翻訳機が「単一経路性」を持つことが、上位ダウン変換機で実現可能であるための必要条件であることを示す。この性質は、属性付き翻訳機の入力木の中で、属性が処理するノードが単一の経路上にあることを意味する。
次に、単一経路性を持つ属性付き翻訳機に対して、これと等価な上位ダウン変換機の存在を決定する手順を示す。この手順では、まず属性付き翻訳機を二方向変換機に変換し、その二方向変換機が一方向変換機で実現可能かどうかを判定する。この判定結果に基づいて、等価な上位ダウン変換機を構築する。
さらに、この結果を属性付き翻訳機に拡張し、属性付き翻訳機が非決定的で「見回し」を持つ場合でも、等価な上位ダウン変換機の存在を決定できることを示している。