Core Concepts
本研究では、量子多対数時間計算可能性を正確に捉えるための基本的な量子再帰スキーマを提案する。
Abstract
本研究の主な内容は以下の通りである:
量子多対数時間計算可能性を捉えるための新しい量子再帰スキーマ「高速量子再帰」を導入する。この高速量子再帰スキーマを含む一連の基本的な量子関数クラス「EQS」を定義し、EQSが正確に量子多対数時間計算可能性を特徴づけることを示す。
EQSの枠組みでは、二分探索などの重要なアルゴリズム手法を実現できることを示す。一方で、分割統治戦略のような別の制限付き量子アルゴリズム手法は、EQSの枠組みでは実現できないことを明らかにする。
量子多対数時間計算可能性と古典的な対数時間計算可能性、多対数時間計算可能性との関係を明らかにする。具体的には、BQPOLYLOGTIME (量子多対数時間計算可能性)がNLOGTIME (古典的対数時間計算可能性)やPPOLYLOGTIME (古典的多対数時間計算可能性)とは異なる計算能力を持つことを示す。
Stats
量子多対数時間計算可能性を表すクラスBQPOLYLOGTIMEは、古典的対数時間計算可能性を表すクラスNLOGTIMEやPPOLYLOGTIMEとは異なる計算能力を持つ。
基本的な量子関数クラスEQSは、量子多対数時間計算可能性を正確に特徴づける。
EQSの枠組みでは、二分探索などの重要なアルゴリズム手法を実現できるが、分割統治戦略のような別の制限付き量子アルゴリズム手法は実現できない。
Quotes
"本研究では、量子多対数時間計算可能性を正確に捉えるための基本的な量子再帰スキーマを提案する。"
"EQSの枠組みでは、二分探索などの重要なアルゴリズム手法を実現できるが、分割統治戦略のような別の制限付き量子アルゴリズム手法は実現できない。"