本研究では、植物ゲノムへの新しいDNAの挿入を効率的かつ正確に行うための新しいゲノム工学ツールを開発した。
トランスポゾン(TE)は自身のDNAを巧みにゲノムに挿入する能力を持っているが、その挿入部位は制御できないのが課題だった。
そこで研究者らは、CRISPR-Cas9やCRISPR-Cas12aといったプログラム可能なヌクレアーゼとTEトランスポゼースを融合させることで、配列特異的な挿入を実現した。
まずモデル植物のシロイヌナズナで、エンハンサー配列、オープンリーディングフレーム、遺伝子発現カセットなどを正確に挿入することに成功した。
さらにこのシステムをダイズにも適用し、主要作物への応用可能性を示した。
このように、自然界のTEの能力を利用しつつ、CRISPR技術によって制御することで、植物ゲノム工学の新しいツールを開発した。
To Another Language
from source content
www.nature.com
Key Insights Distilled From
by Peng Liu,Kau... at www.nature.com 06-26-2024
https://www.nature.com/articles/s41586-024-07613-8Deeper Inquiries