Core Concepts
Nitsche法と安定化有限要素法を組み合わせることで、スリップ境界条件を持つStokes問題を簡単かつ正確に離散化できる。
Abstract
本論文では、スリップ境界条件を持つStokes方程式の数値解析手法について議論している。特に、Nitsche法と安定化有限要素法を組み合わせた手法に着目している。
主な内容は以下の通り:
Stokes問題の連続変分形式を定義し、その well-posednessを示す。
有限要素離散化にあたり、Nitsche法と安定化項を組み合わせた離散化スキームを提案する。対称型、非対称型、skew-symmetric型の3つのバリアントを考える。
離散問題の well-posednessを示し、最適収束性を証明する。
数値実験を通して、提案手法の簡便性、柔軟性、精度を確認する。特に、2次元キャビティ流れ、2次元NACA翼、3次元円柱まわりの流れを取り上げる。
全体として、Nitsche法と安定化有限要素法を組み合わせることで、スリップ境界条件を持つStokes問題を効率的に解くことができることが示されている。
Stats
ν∥ε(u −uh)∥2
0,Ω + ∑
E∈ED
ν
hE ∥u −uh∥2
0,E + ∑
E∈ES
ν
hE ∥u · n −uh · n∥2
0,E + h2
ν |p −ph|2
1,Ω ≤ CEhk{|u|k+1,Ω + |p|k,Ω}
∥p −ph∥0,Ω ≤ CEhk{|u|k+1,Ω + |p|k,Ω}
Quotes
"Nitsche's method has been first considered in [22], as a simple, consistent and primal technique to take into account the slip condition."
"Notably, we are able to prove the stability with an inf-sup constant independent of the fluid viscosity."