Core Concepts
三角形メッシュにおいて、速度を不連続有限要素空間で離散化した場合でも、離散デ・ラム複体を構築でき、その複体が調和ギャップ性質を満たすことを示した。
Abstract
本論文では、速度を不連続有限要素空間で離散化した場合でも、離散デ・ラム複体を構築できることを示した。具体的には以下の通り:
三角形メッシュの場合、スカラー場を連続有限要素空間Pk+1で、ベクトル場を不連続有限要素空間dPkで離散化すると、離散デ・ラム複体が構築でき、その複体が調和ギャップ性質を満たすことを示した。
直交メッシュの場合、スカラー場を連続有限要素空間Qk+1で、ベクトル場を不連続有限要素空間dQkで離散化すると、調和ギャップ性質を満たす離散デ・ラム複体を構築するためには、ベクトル場の有限要素空間を適切に拡張する必要があることを示した。
三角形メッシュと直交メッシュの両方で、不連続有限要素空間を用いた離散デ・ラム複体の次元や、その複体の性質を詳細に解析した。
本研究は、不連続有限要素法の枠組みでも、離散デ・ラム複体を構築し、その性質を明らかにしたものであり、数値解析の分野に新たな知見を与えるものである。
Stats
三角形メッシュの場合:
dim Pk+1 = N(k + 1)2/2
dimdPdPdPk(C) = N(k + 1)(k + 2)
dim (dPk(F) × dPk−1(C)) = (k + 1)(k + 3)N/2
直交メッシュの場合:
dim Qk+1 = N(k + 1)2
dimdRTdRTdRT□k+1 = 2N(k + 2)(k + 1)
dim (dPk(F) × dQk(C)) = N(k + 1)(k + 3)