Core Concepts
本研究では、凸領域上のポアソン方程式に対するハイブリッド型弱過剰ペナルティ対称内部ペナルティ(HWOPSIP)法を提案し、その誤差解析を行う。HWOPSIP法は、ハイブリッド不連続ガラーキン法と同様の考え方を取り入れつつ、実装が簡単であるという利点がある。本研究の主な貢献は、新しい手法の提案と、異方性メッシュ上での整合性誤差の評価を可能にする証明の提示である。
Abstract
本研究では、凸領域上のポアソン方程式に対するハイブリッド型弱過剰ペナルティ対称内部ペナルティ(HWOPSIP)法を提案している。
まず、HWOPSIP法の定式化を行い、その安定性と誤差評価について議論している。HWOPSIP法は、ハイブリッド不連続ガラーキン法と同様の考え方を取り入れつつ、実装が簡単であるという利点がある。
誤差解析では、最適近似誤差と整合性誤差の2つの項に分けて評価を行っている。最適近似誤差には、Crouzeix-Raviart(CR)有限要素法の補間誤差を用いている。一方、整合性誤差の評価は異方性メッシュ上で困難であるが、最低次Raviart-Thomas(RT)有限要素補間と不連続空間の関係を用いることで、最適な誤差評価を導出している。
数値実験では、標準的な等方性メッシュと異方性メッシュに対する計算結果を比較している。
Stats
ポアソン方程式の解u ∈H2(Ω)に対して、|u|H2(Ω) ≤∥∆u∥が成り立つ。
離散解uH
hに対して、|uH
h|hwop(1) ≤∥f∥L2(Ω)が成り立つ。
Quotes
"HWOPSIP法は、ハイブリッド不連続ガラーキン法と同様の考え方を取り入れつつ、実装が簡単であるという利点がある。"
"整合性誤差の評価は異方性メッシュ上で困難であるが、最低次Raviart-Thomas(RT)有限要素補間と不連続空間の関係を用いることで、最適な誤差評価を導出している。"