Core Concepts
単一の準決定性時間周波数ヘラルド型EPRペア源を用いた光ネットワークにおいて、ルーティングとスペクトル割当の最適化手法を提案し、その性能を評価する。
Abstract
本論文では、単一の準決定性時間周波数ヘラルド型EPRペア源を用いた光ネットワークにおけるリソース割当の最適化手法を提案している。
まず、ルーティングについては、Suurballeのアルゴリズムを応用して、ノード間の最小損失経路を見つける。
次に、スペクトル割当については、最小受信EPRペア数を最大化する最適化問題を定式化し、これがNP困難であることを示す。そのため、近似アルゴリズムとして、Round Robin、First Fit、Modified LPT、Bez´
akov´
a and Dani's 1/(m-k+1)-approximationアルゴリズムを提案し、それらの性能を比較する。
シミュレーション結果から、最小受信EPRペア数を最大化するアルゴリズムは、中央値EPRペア数やJain指数の観点では必ずしも良くないことが分かった。また、ネットワークサイズや接続性の変化に対する各アルゴリズムの性能も分析している。
全体として、本論文は、単一EPRペア源を用いた量子エンタングルメント配信ネットワークの設計において重要な知見を提供している。
Stats
最小受信EPRペア数は、ILPアルゴリズムが最も高い
中央値受信EPRペア数は、Round Robinアルゴリズムが最も高い
Jain指数は、ILPアルゴリズムが最も高い
Quotes
"最小受信EPRペア数を最大化するアルゴリズムは、中央値EPRペア数やJain指数の観点では必ずしも良くない"
"ネットワークサイズや接続性の変化に対する各アルゴリズムの性能も分析している"