Core Concepts
リフティング原理は、2カテゴリーの意味で、シェルピンスキー錐と部分積の普遍的性質を持つ。これにより、リフティング代数、指向付き完備偏順序集合、および帰納的偏順序集合が等価な局所ポセット2カテゴリーを形成することが示される。さらに、リフティング代数圏は連結余積を含む余積閉であり、忘却関手によって生成されることが示される。
Abstract
本論文は、構成的ドメイン理論におけるリフティング原理の2次元的および共変的構造を調査したものである。主な結果は以下の通り:
Ωは、スコット開浸入の普遍的性質とシェルピンスキー空間の普遍的性質の両方を持つことが示される。
リフティングは、2カテゴリーの意味で、シェルピンスキー錐と部分積の普遍的性質を持つことが示される。後者の性質は、⊥: 1 ↩→ L A と η A: A ↩→ L Aが共に(緩い)エピモルフィズムであるという重要な補題を導く。
リフティング原理はKock-Zöberlein ドクトリンであり、リフティング代数構造は一意的である。
指向付き完備偏順序集合、リフティング代数、および帰納的偏順序集合は、局所ポセット2カテゴリーとして互いに等価である。したがって、指向付き完備偏順序集合と帰納的偏順序集合はドメイン上でモナディックである。
リフティング代数圏は余積閉であり、連結余積は忘却関手によって生成される。
2重線形写像と2重厳密写像は一致し、スマッシュ積によって表現可能である。スマッシュ積は、リフティング代数圏に完全対称モノイド構造を与え、L ⊣ U: dcpoL → dcpoは対称モノイド閉アジャンクションとなる。
Stats
任意の dcpo 射 f: A → B について、L f は同型であれば f も同型である。
排中律が成り立つ必要十分条件は、全てのフリーL-代数がその非底元上で自由であることである。
任意の L-代数 X について、正元素によって生成される部分 dcpo X+ ⊆ U X が存在し、L X+ ≅ X が成り立つ。
Quotes
"排中律が成り立つ必要十分条件は、全てのフリーL-代数がその非底元上で自由であることである。"
"正元素によって生成される部分 dcpo X+ ⊆ U X が存在し、L X+ ≅ X が成り立つ。"