Core Concepts
本論文では、保存則を満たす有限要素MHDコードを開発し、磁気圧縮実験のシミュレーションに適用した。
Abstract
本論文では、保存則を満たす有限要素MHDコードDELiTEを開発した。このコードは、質量、エネルギー、トロイダルフラックス、角運動量の保存を確保するように設計されている。
まず、有限要素法に基づいて、様々な離散微分演算子を導出した。これらの演算子は、連続系の微分積分定理の離散版を満たすように設計されている。
次に、2温度プラズマのMHD方程式をDELiTEフレームワークに実装した。離散化された方程式は、上述の保存則を満たすように構築された。
開発したコードを用いて、コンパクトトーラスの形成、磁気浮上、磁気圧縮の数値シミュレーションを行った。実験結果との比較を行い、コードの妥当性を示した。特に、絶縁壁の影響を考慮したモデルにより、実験で観察された浮上/圧縮コイル設計の改善効果を再現できた。
Stats
プラズマ流体密度ρは、質量保存則から導出される。
トロイダルフラックスΦは、方程式3.12から時間変化率が求められる。
角運動量Pϕは、方程式3.14から時間変化率が求められる。
全エネルギーuTotalは、方程式3.15から時間変化率が求められる。
Quotes
"数値解が基本的な物理原理に矛盾するような、例えば質量やエネルギーを破壊するような解は、本質的に信頼できない。"
"保存則を満たす数値スキームを設計レベルで扱うことが重要である。"