本研究では、視覚的場所認識(VPR)の性能向上を目的として、複数のVPR手法を組み合わせたアンサンブル手法に対して、様々な投票方式を適用し、その性能差を評価している。
まず、政治や社会学などの分野で広く用いられている投票方式を選定し、それらをVPRのアンサンブル手法に適用した。具体的には、プルーラリティ投票、コンドルセ投票、コンティンジェント投票、ブロダカウント投票、インスタントランオフ投票の5つの投票方式を検討した。
次に、これらの投票方式をVPRのデータセットに適用し、性能の違いを分析した。性能指標としては、クエリ画像の正解率を表す性能限界、精度-再現率曲線、統計的有意差検定(McNemar検定)を用いた。
結果として、投票方式によって大きな性能差が見られ、単一の最適な投票方式は存在せず、データセットや環境の特性に応じて適切な投票方式を選択する必要があることが示された。例えば、ESSEX3IN1データセットではコンティンジェント投票が最も良い結果を示したのに対し、GardensPointデータセットではコンドルセ投票が優れていた。
このように、VPRのアンサンブル手法において、投票方式の選択が性能に大きな影響を及ぼすことが明らかになった。本研究の成果は、VPRシステムの設計において、適切な投票方式の選択が重要であることを示唆している。
To Another Language
from source content
arxiv.org
Key Insights Distilled From
by Maria Waheed... at arxiv.org 05-07-2024
https://arxiv.org/pdf/2405.02297.pdfDeeper Inquiries