Core Concepts
VRアプリケーションでは両手操作が一般的であるが、片手しか使えない人にとってはアクセシビリティの課題がある。本研究では、片手操作から両手操作への移行を可能にするデザインスペース「Two-in-One」を提案し、その適用例を示す。
Abstract
本研究では、VRにおける両手操作を4つのカテゴリ(対称的同期、対称的非同期、非対称協調、非対称非協調)に分類し、それぞれのカテゴリに対して、コンピュータアシストの有無という2つの側面から、アクセシブルな入力手法の設計と評価を行っている。
具体的には以下の3つの入力手法を提案している:
制御手の動きから仮想手の動きを推定する手法
ヘッドセットの向きなどの代替入力を使って仮想手を制御する手法
制御手と仮想手を切り替えて操作する手法
これらの手法について、ユーザの操作負荷とオートノミーの観点から評価を行い、ユーザスタディの結果を踏まえて、VRのアクセシビリティ向上に向けた示唆を得ている。
Stats
VRアプリケーションの両手操作の約半数が非対称協調型であった。
対称的同期型の両手操作は最も少なかった。
Quotes
"VRアプリケーションでは両手操作が一般的であるが、片手しか使えない人にとってはアクセシビリティの課題がある。"
"本研究では、VRにおける両手操作を4つのカテゴリに分類し、それぞれのカテゴリに対して、コンピュータアシストの有無という2つの側面から、アクセシブルな入力手法の設計と評価を行っている。"