Core Concepts
本論文は、LiDARセンサの外部キャリブレーションのためのGMMベースの共同登録手法を提案する。従来のICP法に比べ、提案手法は頑健性と精度が高く、追加の前処理や最適化ステップを必要としない。
Abstract
本論文では、LiDARセンサの外部キャリブレーションのためのGMMベースの共同登録手法を提案している。従来のICP法は、ペアワイズの登録手順や初期化・パラメータ設定への感度が高いため、バイアスのある結果を生む可能性がある。一方、確率的な登録手法は、観測の確率的性質を明示的にモデル化することで、これらの問題を補償できる。
提案手法では、GMM-based joint registrationアルゴリズムを用いて、複数のLiDARセンサの外部キャリブレーションを行う。シミュレーションと実環境での実験を通じて、提案手法がICP法に比べて頑健性と精度が高いことを示している。特に、提案手法は局所最小値の問題に強く、センサ間の誤キャリブレーションが少ない。また、キャリブレーション対象の形状再構成を利用することで、キャリブレーション結果の妥当性チェックが可能となる。
Stats
LiDARセンサの水平視野角は360度、垂直視野角は25度(シミュレーション)、45度(実環境)である。
LiDARセンサの測距範囲は50m(シミュレーション)、120m(実環境)である。
LiDARセンサのチャンネル数は50(シミュレーション)、128(実環境)である。
LiDARセンサの測定精度は1-20mの範囲で±0.01mである。