Core Concepts
SERBP1は様々な調節複合体に参加し、スプライシング、細胞分裂、リボソーム生合成を調節する。SERBP1はPARP1と相互作用し、PARylationによって機能が調節される。
Abstract
本研究では、SERBP1の相互作用タンパク質を網羅的に同定し、SERBP1の多様な機能的役割を明らかにした。
SERBP1は主に細胞質に局在するが、核内の特定の複合体にも関与していることが示された。SERBP1は、スプライシング、細胞分裂、リボソーム生合成に関与する複合体に参加している。
SERBP1は、G4構造結合タンパク質や PARylated タンパク質と強く相互作用する。SERBP1自身もPARylationを受けており、PARylationはSERBP1の機能と複合体への参加を調節する。
SERBP1はアルツハイマー病の病理的なタウ凝集体にも存在し、PARP1との相互作用が亢進していることが明らかになった。SERBP1はPARP1の機能を調節し、一方でPARylationによってSERBP1の機能が調節される、という相互制御的なモデルが提唱された。
Stats
SERBP1はリボソーム生合成、スプライシング、細胞分裂に関与する複合体に参加する
SERBP1の約56%の相互作用タンパク質はPARylationを受けるか、PARに結合する
SERBP1はPARP1と相互作用し、PARylationを受ける
アルツハイマー病の脳においてSERBP1とPARP1の相互作用が亢進している
Quotes
"SERBP1は様々な調節複合体に参加し、スプライシング、細胞分裂、リボソーム生合成を調節する"
"SERBP1はPARP1と相互作用し、PARylationによって機能が調節される"
"SERBP1はアルツハイマー病の病理的なタウ凝集体にも存在し、PARP1との相互作用が亢進している"