Core Concepts
ロカリティ数と有名なグラフパラメータであるカットウィズとパスウィズの間に興味深い関係があり、これらの関係を利用して、ロカリティ数の計算問題の複雑性と近似アルゴリズムを明らかにした。
Abstract
本論文では、ロカリティ数、カットウィズ、パスウィズの3つのパラメータの関係を調査した。
まず、ロカリティ数をカットウィズに多項式時間で還元できることを示した。これにより、ロカリティ数の計算問題がNP困難であることが分かった。また、ロカリティ数はパスウィズに多項式時間で還元できることも示した。これらの還元は近似保存的であるため、カットウィズやパスウィズの既知の近似アルゴリズムをロカリティ数の近似アルゴリズムに適用できる。
具体的には以下の結果を得た:
ロカリティ数の計算問題はNP困難だが、ロカリティ数やアルファベットサイズをパラメータとすれば固定パラメータ tractableである。
ロカリティ数は O(√log(opt) log(n))の近似比で近似できる。
カットウィズとパスウィズの間に近似保存的な還元が存在し、これにより新しいカットウィズの近似アルゴリズムを得ることができた。具体的には、O(√log(opt) log(h))と O(√log(opt) opt)の近似比を持つアルゴリズムが得られた。
Stats
ロカリティ数loc(α)は、ストリングαを最小の数のブロックに分割する方法の最小ブロック数を表す。
カットウィズcw(G)は、グラフGの頂点を直線上に並べたときの最大カット数を表す。
パスウィズpw(G)は、グラフGの最小幅のパス分解を表す。