Core Concepts
ラベル付きグラフのLCP配列を効率的に計算するアルゴリズムを提案する。
Abstract
本論文では、ラベル付きグラフGのLCP配列を効率的に計算するアルゴリズムを提案しています。
まず、入力グラフGをWheeler擬似森林Gisに変換します。Gisは、Gの各ノードに入力する最小および最大の文字列を表現しています。この変換は、既存の手法を用いて、O(m log n)時間でできます。
次に、Gisのための新しいコンパクトなLCP配列計算アルゴリズムを提案しています。このアルゴリズムは、動的範囲スタブ問題を解決することで、O(n log σ)時間でLCP配列を計算できます。
最後に、GisのためのLCP配列からGのLCP配列を導出する手順を示しています。これにより、ラベル付きグラフGのLCP配列を効率的に計算できます。
全体として、提案手法は、ラベル付きグラフのLCP配列を、O(m)ワークスペースと、O(n log σ + min{m log n, m + n^2})時間で計算できます。グラフがWheeler半DFAの場合は、O(n log σ + m)時間で計算できます。
Stats
ラベル付きグラフGのノード数はn、辺数はm
アルファベットサイズはσ
σ ≤ m^O(1)