Core Concepts
入力駆動プッシュダウン自動機を決定化する際に、最悪の場合、状態数は2n2個、スタック記号数は|Σ+1|(2n2 -1)個必要である。
Abstract
本論文では、入力駆動プッシュダウン自動機の決定化の正確な記述的複雑性を明らかにしている。
まず、固定アルファベットの場合、n状態の非決定的入力駆動プッシュダウン自動機を決定化するには、最悪の場合2n2個の状態が必要であることを示した。これは、これまでの下界が指数関数的であったのに対し、初めての正確な下界である。
次に、左括弧が1つの場合の決定化に必要なスタック記号数の正確な下界を示した。具体的には、n状態の非決定的入力駆動プッシュダウン自動機を決定化するには、最悪の場合2n2 -1個のスタック記号が必要であることを証明した。
さらに、左括弧の数が2n2未満の場合の一般的な結果として、n状態の非決定的入力駆動プッシュダウン自動機を決定化するには、最悪の場合2n2個の状態と|Σ+1|(2n2 -1)個のスタック記号が必要であることを示した。これは、これまでの上界を改善したものである。
Stats
決定的入力駆動プッシュダウン自動機には最悪の場合2n2個の状態が必要
決定的入力駆動プッシュダウン自動機には最悪の場合|Σ+1|(2n2 -1)個のスタック記号が必要
Quotes
"入力駆動プッシュダウン自動機を決定化する際に、最悪の場合、状態数は2n2個、スタック記号数は|Σ+1|(2n2 -1)個必要である。"