Core Concepts
任意角度マルチエージェントパスファインディング問題に対して、最適解を保証する新しいアルゴリズムを提案する。また、実行時間とソリューションコストのトレードオフを制御できる準最適化アルゴリズムも提案する。
Abstract
本論文では、マルチエージェントパスファインディング(MAPF)問題に対して、エージェントが任意の角度で移動できる設定を扱う。従来のMAPFアルゴリズムは、エージェントの移動が事前に定義されたグラフ上に限定されていたが、本研究ではこの制限を緩和する。
提案するアルゴリズムAA-CCBSは、Continuous Conflict-based Search(CCBS)アルゴリズムと最適任意角度パスファインディングアルゴリズムのTO-AA-SIPPを組み合わせたものである。AA-CCBSは最適解を保証するが、任意角度パスファインディングによって検索木の分岐因子が非常に大きくなるため、スケーリングが困難である。
そこで、クラシカルなMAPFアルゴリズムから2つの手法、Disjoint Splitting(DS)とMulti-Constraints(MC)、をAA-CCBSに適用することで、性能を大幅に改善する。特に、MCの新しい実装方法を提案し、理論的保証を維持しつつ、より強力な制約を課すことができる。
実験結果から、提案手法によって従来のAA-CCBSに比べて30%以上多くの問題を解くことができることが示された。さらに、準最適化アルゴリズムの実装も示し、実行時間とソリューションコストのトレードオフを制御できることを確認した。
Stats
エージェントa11とa21の衝突は時間区間[0, 1.106)に発生する
エージェントa11とa22の衝突は時間区間[0, 0.522)に発生する
エージェントa12とa21の衝突は時間区間[0, 1.215)に発生する
エージェントa12とa22の衝突は時間区間[0, 0.638)に発生する
エージェントa21とa11の衝突は時間区間[0, 0.616)に発生する
エージェントa21とa12の衝突は時間区間[0, 0.835)に発生する
エージェントa22とa11の衝突は時間区間[0, 1.057)に発生する
エージェントa22とa12の衝突は時間区間[0, 0.912)に発生する