Core Concepts
短いブロックコードに対する最適リスト復号アルゴリズムであるGuessing Codeword Decoding (GCD)を提案し、その極符号への応用を示す。
Abstract
本論文では、短いブロックコードに対する最適リスト復号アルゴリズムであるGuessing Codeword Decoding (GCD)を提案している。GCDは、最尤復号に匹敵する性能を持ちながら、従来のGuessing Noise Decoding (GND)アルゴリズムよりも効率的である。
GCDの主な特徴は以下の通り:
部分誤り符号語を昇順に生成し、再符号化することで最適なリスト復号を実現する
GNDと比べて、一般に必要な検査回数が少ない
オンラインでのガウス消去を必要としない
最大検査回数や許容性能損失に基づいて検査範囲を制限することで、さらに復号複雑度を低減できる (truncated GCD)
並列実装により復号遅延を低減できる
また、GCDを極符号の復号に適用し、プルーニングされた木上でGCDを並列に適用する高速リスト復号アルゴリズムを提案している。シミュレーション結果から、性能劣化なしに復号遅延を大幅に削減できることが示されている。
Stats
短いブロックコードに対する最適リスト復号では、GCDはGNDよりも一般に少ない検査回数で済む。
極符号の復号では、提案手法はSCL復号と同等の性能を持ちながら、大幅に復号遅延を削減できる。