Core Concepts
都市センシングネットワークとオンラインソーシャルネットワークを統合した新しい組合せ最適化問題を解決するために、近似アルゴリズムを開発し、理論的な性能保証を示した。
Abstract
本論文では、位置情報ベースのソーシャルネットワーク(LBSN)において、ユーザーが収集した地点情報(PoI)を効率的に共有するための新しい組合せ最適化問題を提案した。
まず、静的なクラウドセンシングの設定で、ユーザーが固定位置から収集したPoI情報を共有する問題を考えた。この問題はNP困難であることを示し、近似アルゴリズムGUSを提案した。GUSは、PoI共有プロセスを行列計算に変換することで、サブモジュラ性や単調性といった良好な性質を持つ目的関数を導出し、1-m^-2/m(k-1/k)^k以上の近似保証を持つ。
次に、ユーザーが移動してより多くのPoI情報を収集できる移動型クラウドセンシングの設定を考えた。この問題もNP困難であることを示し、リソース増強を用いた近似アルゴリズムAdjusted-GPSを提案した。Adjusted-GPSは、1/k(1-1/e)から1-1/e以上の近似保証を持ち、ユーザー数の増加に応じて性能が向上する。
最後に、シミュレーションによって提案アルゴリズムの有効性を検証した。GUSは最適解の80%以上の性能を達成し、Adjusted-GPSも良好な近似性能を示した。
Stats
ユーザーの平均ソーシャル接続数は24未満である。
Gowalla ユーザーの総数は196,591人である。