Core Concepts
与えられた重み付き度数制限付きグラフにおいて、制限付き t-マッチングや Kp
q -フリー t-マッチングの最大重みを効率的に計算するアルゴリズムを提示する。
Abstract
本論文では、重み付き度数制限付きグラフにおける制限付き t-マッチングと Kp
q -フリー t-マッチングの問題を扱う。
まず、制限付き t-マッチングの問題について以下のような手順で解決する:
入力グラフ G に対して、一部の禁止部分グラフにガジェットを追加した補助グラフ G'を構築する。
G'上で最小重み (l, b)-マッチングを計算する。
(l, b)-マッチングから G上の被覆型共t-マッチングを構成する。
残りの禁止部分グラフを被覆するように共t-マッチングを修正する。
次に、Kp
q -フリー t-マッチングの問題について以下のように解決する:
入力グラフ G に対して、一部の禁止部分グラフにガジェットを追加した補助グラフ G'を構築する。
G'上で最小重み (l, b)-マッチングを計算する。
(l, b)-マッチングから G上のKp
q -被覆型共t-マッチングを構成する。
残りの禁止部分グラフを被覆するように共t-マッチングを修正する。
提案するアルゴリズムは、重み付き問題に対する初めての解法であり、無重み問題に対しても既存の解法よりも高速である。アルゴリズムの核心は、禁止部分グラフをガジェットで置き換えることで、共t-マッチングの補集合を効率的に計算することにある。
Stats
入力グラフ Gの頂点数をnとする。
入力グラフ Gの辺数をmとする。
提案アルゴリズムの時間計算量は、重み付き問題では O(min{nm log n, n^3})、無重み問題では O(√nm)である。