Core Concepts
オンラインオークションにおいて、予測を活用することで、予測が正確な場合の収益を最大化しつつ、予測が誤っている場合でも一定の収益を確保できる。
Abstract
本論文では、オンラインメカニズム設計の問題を取り扱う。具体的には、単一アイテムを戦略的なバイダーに売却する際の収益最大化を目的とする。
まず、バイダーの到着・退出時刻と価値が未知の状況で、最大価値に関する予測を利用する「Three-Phase Auction」を提案する。この手法は、以下の3つのフェーズから成る:
最初の1-α/2 n人のバイダーの価値を観察し、適切な価格の見積もりを行う。
予測された最大価値以上の価格を提示し、バイダーの反応を確認する。
観察された最大価値で入札を受け付ける。
この手法は、予測が正確な場合の収益(一致性)とそうでない場合の収益(頑健性)のトレードオフを最適化する。具体的には、一致性はα、頑健性は(1-α^2)/4を達成する。
さらに、予測の精度に応じて収益を向上させる「Error-Tolerant Auction」も提案する。この手法は、予測の精度が一定水準以上であれば、予測の精度に応じた収益を得られる。
Stats
最大価値v(1)と第二位の価値v(2)は重要な指標である。
予測の精度qは、min{˜v(1)/v(1), v(1)/˜v(1)}で定義される。