Core Concepts
最大次数Δが定数の場合、線形時間で(Δ+1)辺彩色を行うことができる。また、分散計算モデルでも高速なアルゴリズムを提案する。
Abstract
本論文では、グラフの辺彩色問題に対する高速なアルゴリズムを提案する。
まず、最大次数Δが定数の場合、(Δ+1)辺彩色を線形時間で行うことができる新しいランダム化アルゴリズムを示す。これは、従来の最良アルゴリズムよりも高速である。
次に、分散計算モデルにおける(Δ+1)辺彩色アルゴリズムについても検討する。確定的アルゴリズムでは、ログ乗の回数でアルゴリズムが終了し、ランダム化アルゴリズムでは、ログ平方の回数で終了する。これらは、従来の最良アルゴリズムよりも高速である。
アルゴリズムの設計と分析には、新しい手法である「エントロピー圧縮法」を用いている。この手法により、短い増大部分グラフを効率的に構成できることが示される。
Stats
最大次数Δが定数の場合、線形時間で(Δ+1)辺彩色を行うことができる。
分散計算モデルでは、確定的アルゴリズムが ログ乗の回数、ランダム化アルゴリズムが ログ平方の回数で終了する。