Core Concepts
EM法則に基づくコアルゲブラの意味論は階層的意味論の枠組みで捉えることができ、その枠組みでは適切な階層的論理を構築できる。
Abstract
本論文では、コアルゲブラの意味論を階層的意味論の枠組みで捉えることを示した。具体的には以下の通りである:
コアルゲブラの意味論は、EM法則に基づいて定義されるFT-コアルゲブラの意味論として捉えることができる。ここでFはシステムの振る舞いの種類を表す関手、Tはシステムの分岐の種類を表すモナドである。
EM法則に基づくコアルゲブラの意味論は、階層的意味論の枠組みで捉えることができる。階層的意味論では、状態の振る舞いを階層的に捉え、各階層での振る舞いの違いを表現できる。
階層的意味論に対応する階層的論理を構築することができる。この階層的論理は、標準的な分岐時間論理の部分論理として捉えることができる。
階層的論理は、EM法則に基づくコアルゲブラの意味論に対して、適切性と表現力を持つことが示された。つまり、状態間の振る舞いの違いを論理的に捉えることができる。
提案された枠組みは、2値の等価関係だけでなく、量的な振る舞いの違いを捉える擬距離にも適用できる。
以上のように、本論文では、EM法則に基づくコアルゲブラの意味論を階層的意味論の枠組みで捉え、適切で表現力のある階層的論理を構築する方法を示した。
Stats
状態xとyの階層的意味論に基づく距離は、dM 1(η(x), η(y)) = db(x, y)である。
Quotes
"EM法則に基づくコアルゲブラの意味論は、本質的に階層的意味論に包含される。"
"階層的論理は、EM法則に基づくコアルゲブラの意味論に対して、適切性と表現力を持つ。"