Core Concepts
メンプールにおけるアシンメトリックなDDoSを2つの抽象的な攻撃パラダイムに基づいて定義し、それらに対して安全性を証明した上で、SAFERADという安全なメンプール設計を提案する。
Abstract
本論文では、イーサリアムのメンプールにおけるアシンメトリックなDDoS攻撃に対する安全性を定義し、それを実現する安全なメンプール設計を提案している。
具体的には以下の通り:
メンプールにおけるアシンメトリックなDDoS攻撃を2つの抽象的なパラダイム、すなわち「退出ベースの攻撃」と「ロックベースの攻撃」として定式化し、それぞれに対する安全性の定義を提示した。
提案するSAFERADフレームワークは、これら2つの攻撃パラダイムに対する安全性を証明している。具体的には、ロックベースの攻撃に対する被害の上限と、退出ベースの攻撃に対する攻撃コストの下限を保証している。
SAFERADのプロトタイプをGethに実装し、実際のイーサリアムのトランザクションデータを用いて評価を行った。その結果、SAFERADはバリデータの収益に0.6%未満の変化しか与えず、レイテンシーにも2.10%未満の影響しか与えないことが示された。
Stats
最小手数料が初期状態の最小手数料以上になる
拒否されたトランザクションの手数料が初期状態の最小手数料以下になる