Core Concepts
Frostyは、Snowmanコンセンサスプロトコルにライブネスモジュールを追加することで、通常の運用時の通信複雑度の利点を維持しつつ、大規模な敵対者攻撃時にもライブネスを保証する。
Abstract
本論文では、Snowmanコンセンサスプロトコルの一変種であるFrostyを提案している。Snowmanは、Avalancheブロックチェーンで実装されているプロトコルで、各コンセンサス決定に必要な通信量が参加者数に依存しないという優れた性質を持つ。しかし、Snowmanにはいくつかの課題があった。
Snowmanの一貫性の形式的な証明が困難であった。
敵対者が√n以上の参加者を制御する場合、ライブネスが保証されないという問題があった。
本論文では、これらの課題に取り組む。まず、Snowflake+と呼ばれる単純な合意プロトコルを提案し、その一貫性と有効性を証明する。次に、Snowmanプロトコルを正式に記述し、その一貫性を証明する。最後に、Frostyと呼ばれる新しいプロトコルを提案する。Frostyは、通常の運用時にはSnowmanの利点を維持しつつ、大規模な敵対者攻撃時にはライブネスを保証するためのモジュールを備えている。Frostyの一貫性とライブネスについても形式的に証明している。
Stats
正しいプロセッサの75%以上がレッドの場合、次のラウンドでは正しいプロセッサの5/6以上がレッドになる確率は1.59×10^-20以下である。
正しいプロセッサの75%以上がレッドの場合、ある正しいプロセッサがその回でブルーを72以上サンプルする確率は1.18×10^-20以下である。
12連続ラウンドで正しいプロセッサの75%以下がレッドの場合、ある正しいプロセッサが各ラウンドでレッドを72以上サンプルする確率は10^-22以下である。