Core Concepts
球面幾何学的特性を活用し、パノラマ歪みを効果的に軽減しつつ、局所的な詳細と大域的な空間構造を同時に捉えることで、優れた360度深度推定性能を実現する。
Abstract
本論文では、360度深度推定の課題に取り組むため、球面幾何学的特性を活用したSGFormerを提案している。
まず、球面の等距離性、連続性、表面距離の3つの幾何学的特性を活用し、SPDecoderを設計している。
等距離性に基づくバイポーラ再投影により、極域の歪みを緩和する。連続性に基づく円形回転により、パノラマ表現の連続性を高める。表面距離に基づく曲線局所埋め込みにより、空間構造の理解を深める。
さらに、クエリベースの大域的条件付き位置埋め込み(GCPE)を導入し、解像度に応じた幾何学的詳細と空間構造を適応的に提供することで、深度推定精度を向上させている。
実験の結果、提案手法がベンチマークデータセットにおいて最先端手法を大きく上回る性能を示すことを確認した。
Stats
球面上の2点間の距離は、赤道付近と極域で大きく異なる。
提案手法のバイポーラ再投影により、極域の歪みが大幅に軽減される。
GCPEにより、解像度に応じた幾何学的詳細と空間構造が適応的に提供される。
Quotes
「球面の等距離性、連続性、表面距離の3つの幾何学的特性を活用することで、パノラマ歪みを効果的に軽減し、局所的な詳細と大域的な空間構造を同時に捉えることができる」
「クエリベースのGCPEにより、解像度に応じた幾何学的詳細と空間構造を適応的に提供することで、深度推定精度を向上させることができる」