Core Concepts
大規模言語モデルと軽量なマルチモーダルツールを組み合わせることで、ビデオ内の関連するイベントに焦点を当てて効率的に理解し、ユーザーの指示に応じた適切な応答を生成することができる。
Abstract
本論文は、ビデオ内容の理解と分析を効率的に行うための新しいフレームワーク「VidCoM」を提案している。
まず、ビデオ内のイベントを特定し、それらに関する構造化された情報と記述的情報を軽量なマルチモーダルツールを使って抽出する。次に、指示に応じてイベントの境界を精緻化するアルゴリズム「InsOVER」を提案する。最後に、大規模言語モデルを推論エージェントとして活用し、抽出したイベント情報と世界知識を組み合わせて、ユーザーの指示に応じた適切な応答を生成する。
実験では、ビデオ質問応答とビデオキャプショニングの2つのタスクで、提案手法が最先端の性能を達成することを示している。特に、大規模な事前学習を行った言語モデルを活用することで、効率的な学習と高度な推論能力を実現できることが確認された。
Stats
1つのビデオには平均して16個の類似度の高い(0.8以上)局所的なフレームが存在する。
ビデオのキャプションには概念的な単語が多く含まれ、有益な知識が少ない。
Quotes
「ビデオ内容の理解と分析を効率的に行うためには、関連するイベントに焦点を当てることが重要である」
「大規模言語モデルと軽量なマルチモーダルツールを組み合わせることで、ユーザーの指示に応じた適切な応答を生成できる」