Core Concepts
本論文では、従来の強い負の相関スキームを緩和した新しい反復ラウンディングアルゴリズムを提案し、1.36 + ϵ近似アルゴリズムを得ている。アルゴリズムの単純さにより、閉形式の期待重み付き完了時間を導出し、計算支援証明を用いて近似比を解析している。
Abstract
本論文は、未関連マシンの重み付き完了時間スケジューリング問題を扱っている。
まず、ジョブのサイズと重みを入れ替えることで、ジョブサイズが機械に依存せず、重みのみが機械に依存する問題に帰着させている。
次に、ジョブをサイズに応じてクラスに分割し、各クラクについて独立に処理する反復ラウンディングアルゴリズムを提案している。アルゴリズムでは、各機械上の各クラスのジョブについて、マーク付きエッジと非マーク付きエッジを定義し、マーク付きエッジに対して強い負の相関を維持しつつ、非マーク付きエッジとマーク付きエッジの間の相関は緩和している。これにより、1.36 + ϵ近似アルゴリズムを得ている。
アルゴリズムの単純さにより、期待重み付き完了時間の閉形式表現を導出できている。しかし、この表現と LP コストの比を解析的に評価するのは困難であるため、計算支援証明を用いて近似比を示している。
Stats
各ジョブjのサイズpjは機械に依存せず一定
各ジョブjの機械iでの重みwij