Core Concepts
ソフトウェアテスティング教育において、理論的知識を実践的経験に橋渡しするために、チームベース学習(TBL)とオープンソースソフトウェア(OSS)への貢献を統合したアプローチの有効性を示す。
Abstract
本論文は、ソフトウェアテスティング教育におけるTBLとOSS貢献の統合的アプローチについて報告している。
まず、TBLの概要と、コンピューターサイエンス分野での適用事例を紹介する。次に、OSS活用の利点と課題について説明する。
その上で、ブラジリア大学のソフトウェアテスティング科目において、TBLとOSS貢献を組み合わせた教育アプローチを4学期にわたって実践した経験を詳述する。
具体的には、各モジュールでTBLの3段階(準備、レディネス確認テスト、課題適用)を踏み、最後にOSSプロジェクトへの貢献という流れを設けた。学生の反応を調査したところ、TBLアプローチの有効性が確認された一方で、OSS貢献に際しての課題も明らかになった。
最後に、OSS貢献の支援策や、教室レイアウトの改善など、教育実践の改善点について提言している。
Stats
ソフトウェアテスティング教育におけるTBLとOSS貢献の統合アプローチを4学期にわたって実践し、延べ300名以上の学生が参加した。
Quotes
"TBLアプローチには従来の「講義、中間試験、期末試験」アプローチよりも多くの利点がある"
"TBLでの学習は従来の授業よりも効果的だった"
"TBLアプローチは他の科目でも有用だと思う"