Core Concepts
VAMPは、マイクロサービスシステムのパフォーマンス分析を強化するための革新的な視覚的アナリティクスツールである。VAMPは、リクエストの属性と端末間応答時間の関係を明示的に示すことで、パフォーマンス分析を簡素化する。
Abstract
本論文では、マイクロサービスシステムのパフォーマンス分析を強化するためのVAMPというツールを紹介する。
VAMPは、リクエストの属性(RPCの実行時間や頻度)と端末間応答時間の関係を明示的に示すことで、パフォーマンス分析を簡素化する。VAMPは、以下の2つの主要なビジュアルコンポーネントで構成される:
ツリー: 複数のエンドツーエンドリクエストのワークフローを集約的に表示する。RPCの属性値の変動を色で強調表示し、特定のRPC実行パスと端末間応答時間の関係を明らかにする。
ヒストグラム: エンドツーエンドの応答時間分布を表示する。ユーザーは特定の応答時間範囲を選択し、その範囲に関連するRPC属性値の特徴を調査できる。
33のデータセットを用いた評価では、VAMPが効果的にマイクロサービスのパフォーマンス分析を支援することが示された。特に、パフォーマンス問題が注入された20のデータセットのうち18件で、影響を受けたRPCと端末間応答時間の関係を迅速に特定できた。
Stats
RPCの実行時間が27.46 - 33.67ミリ秒の場合、エンドツーエンドの応答時間は700 - 800ミリ秒となる。
RPCの実行時間が33.42 - 55.95ミリ秒と1.03 - 14.96ミリ秒の2つのモードがあるが、エンドツーエンドの応答時間との相関は見られない。
クエリ情報RPCの実行パスの呼び出し回数が2回、6回、14回の場合、それぞれエンドツーエンドの応答時間のモードが異なる。