Core Concepts
一般的な積符号型コードに対する新しいソフトエイド硬決定復号アルゴリズムを提案し、ステアケースコードと OFEC コードに適用することで、ソフト決定ターボ復号器と同等の誤り訂正性能を達成しつつ、低複雑度を維持する。
Abstract
本論文では、一般的な積符号型コードに対する新しいソフトエイド硬決定復号アルゴリズムを提案している。このアルゴリズムは、ステアケースコードと OFEC コードに適用され、ソフト決定ターボ復号器と同等の誤り訂正性能を達成しつつ、低複雑度を維持する。
提案するソフトエイド復号器は以下の特徴を持つ:
初期化段階では、受信ビットに対してテルナリー決定と信頼性指標 (Dynamic Reliability Score: DRS) を割り当てる。DRS は信頼性の高い順に量子化されている。
反復復号の際、コンポーネントコード復号器は誤り訂正と誤り検出を行う。誤り訂正に失敗した場合は、DRS を更新する。
ステアケースコードでは、スライディングウィンドウ復号を行い、ウィンドウ内の位置に応じて誤り訂正の閾値を調整する。
OFEC コードでは、コード構造に合わせて DRS の初期化と誤り訂正の閾値の更新を行う。また、最小停滞パターンを検出・除去する機能を追加する。
シミュレーション結果より、提案するソフトエイド復号器は従来の硬決定復号に比べて大幅な性能向上を示し、ソフト決定ターボ復号器に迫る性能を達成できることが確認された。さらに、低複雑度を維持できることも示された。
Stats
ステアケースコードでは、iBDD に比べて 0.74 dB から 0.92 dB の性能向上が得られた。
OFEC コードでは、iBDD に比べて 0.74 dB から 0.92 dB の性能向上が得られた。
Quotes
"提案するソフトエイド復号器は従来の硬決定復号に比べて大幅な性能向上を示し、ソフト決定ターボ復号器に迫る性能を達成できる"
"提案手法は低複雑度を維持できる"