toplogo
Sign In

パノラマ動画の視線追跡データセット「Panonut360」


Core Concepts
パノラマ動画視聴時の視線と頭部の動きのデータを収集し、視聴者の注意点分布が中心部のガウス分布とは異なる「ドーナツ」型の特徴を明らかにした。
Abstract
本研究では、50人の参加者が15本のパノラマ動画を視聴している際の視線と頭部の動きを120Hzで収集したデータセットを提供している。 データ収集では、参加者にVR HMDを装着させ、動画視聴中の視線と頭部の動きを記録した。収集したデータには、視線の座標、頭部の向き、四元数などの情報が含まれている。 データ分析の結果、視線の中心は頭部の向きから一定の角度ずれており、その分布は中心部のガウス分布とは異なる「ドーナツ」型の特徴を持つことが明らかになった。これは、従来の仮定とは異なる視聴者の注意点分布を示しており、パノラマ動画の適応的ストリーミングなどのアプリケーションに活用できる。 また、データセットには、視線の分布に基づいて生成したソリエンシーマップも含まれており、関連研究の基礎データとして利用できる。
Stats
視線と頭部の角度差の最大頻度は14.3度であった。 視線の分布は下方向に偏っており、ドーナツ型の特徴を示した。
Quotes
"視線の中心は頭部の向きから一定の角度ずれており、その分布は中心部のガウス分布とは異なる「ドーナツ」型の特徴を持つ" "従来の仮定とは異なる視聴者の注意点分布を示しており、パノラマ動画の適応的ストリーミングなどのアプリケーションに活用できる"

Key Insights Distilled From

by Yutong Xu,Ju... at arxiv.org 03-27-2024

https://arxiv.org/pdf/2403.17708.pdf
Panonut360

Deeper Inquiries

パノラマ動画以外の視聴環境でも同様の視線分布の特徴が見られるだろうか?

この研究では、パノラマ動画を視聴する際の視線の偏りについて詳細に分析されています。一般的な視聴環境においても、視線の分布には特定の特徴が見られる可能性があります。例えば、静止画像や通常の動画でも、視聴者がどの領域に注目するかに偏りがあることが知られています。そのため、パノラマ動画以外の環境でも、視線の分布に関する類似した特徴が見られる可能性があります。

視線の偏りはコンテンツの種類によって異なるのか、それとも視聴者の特性によるものなのか

視線の偏りはコンテンツの種類によって異なるのか、それとも視聴者の特性によるものなのか? 研究結果から推測すると、視線の偏りはコンテンツの種類によっても影響を受ける可能性があります。例えば、動的なコンテンツでは特定の注目ポイントがあり、視聴者の注意を引く傾向がある一方、静的なコンテンツでは視聴者が特定の領域に注目しやすい場合があります。また、視聴者個々の特性や好みによっても視線の偏りは異なる可能性があります。したがって、視線の分布特性はコンテンツの種類や視聴者の特性によって異なる要因が組み合わさっていると考えられます。

視線の分布特性とユーザの没入感や満足度との関係はどのようなものか

視線の分布特性とユーザの没入感や満足度との関係はどのようなものか? 視線の分布特性とユーザの没入感や満足度との関係については、本研究からいくつかの洞察が得られます。視線の偏りがコンテンツの特定の領域に集中している場合、その領域がユーザの注意を引きやすく、没入感や満足度に影響を与える可能性があります。また、視線の分布がユーザの行動パターンやコンテンツの特性と関連している場合、それらの要素がユーザ体験にどのように影響を与えるかを理解することが重要です。視線の分布特性を考慮したコンテンツ配信や体験設計は、ユーザの没入感や満足度を向上させるための重要な要素となる可能性があります。
0
visual_icon
generate_icon
translate_icon
scholar_search_icon
star