Core Concepts
パーミッション付きブロックチェーンにおけるボトルネックを特定するための一般化アプローチを開発する。
Abstract
本論文では、パーミッション付きブロックチェーンにおけるボトルネックを特定するための一般化アプローチを開発している。
まず、関連研究を分析し、Hyperledger Fabric (Fabric)とQuorumの2つのパーミッション付きブロックチェーンを対象に実験を行った。
Fabricについては以下の知見を得た:
ピアのCPU使用率が主なボトルネックであり、特にVSCCとMVCCの処理がボトルネックとなっている
ネットワークトラフィックはボトルネックではない
メモリやストレージの使用率は高くない
Quorumについては以下の知見を得た:
リーダーノードのCPU使用率が高く、特に1つのコアに負荷がかかっているのがボトルネックとなっている
ブロックの伝播やトランザクションの前検証がボトルネックとなっている
メモリやストレージの使用率は高くない
これらの知見から、ボトルネックの特定には、ノードのリソース利用状況を詳細に分析することが重要であることが分かった。また、ブロックチェーンの特性に応じて、適切な分析手法を選択する必要がある。
Stats
ピアのCPU使用率が50%前後でプラトーに達する
リーダーノードのコア15のCPU使用率が高く、最大40%に達する
ネットワークトラフィックは要求レートに応じて増加するが、一定レベルでプラトーに達する