Core Concepts
マトロイドの重みが離散値の範囲内にある場合に、目標重みを持つ基底を効率的に見つける方法を提示する。
Abstract
本論文では、マトロイドの重みが離散値の範囲内にある場合に、目標重みを持つ基底を効率的に見つける方法を提示している。
まず、マトロイドの基底間の「感度性」と「近接性」に関する新しい理論的結果を示す。これらの結果は、パラメータ化された複雑さ(FPT)アルゴリズムの設計に重要な役割を果たす。
具体的には、重みの範囲を表すパラメータ∆と、重みの次元数mに依存するFPTアルゴリズムを提案する。これは、これまで知られていなかった一般的な結果である。
アルゴリズムの設計にあたっては、マトロイドの構造的性質を活用し、ユニカラーな部分集合の交換操作を中心とした新しい手法を開発している。また、多次元の場合には、凸多面体の理論なども活用している。
本研究は、マトロイド理論における正確な重み問題の理解を大きく進展させるものであり、幅広い応用が期待される。
Stats
マトロイドの重みの範囲を表すパラメータ∆は、{-∆, ..., ∆}の範囲の整数値をとる。
重みの次元数をmとする。
目標重みはβ∈Zmで表される。