Core Concepts
提案設計は、単一ADCを使用して8ビットMAC演算とReLUを1つのCiMサイクルで完了することができ、従来設計と比べてADC関連の面積とエネルギーを8倍削減できる。
Abstract
本論文は、高スループットマルチビットSRAMベースの電荷ドメインコンピューティングインメモリ(CD-CiM)アーキテクチャを提案している。
まず、従来のSRAMベースCD-CiMは、高性能マルチビット量子化アプリケーションのスループット要件を満たすことが困難であることを示している。その主な原因は、(1)指数関数的に増加するバイナリ加重キャパシタネットワークのスケーリング問題、および(2) ADC関連のボトルネックである。
そこで本論文では、2段階のコンパクトな電荷ドメインアナログアドダツリー(CAAT)と、ReLU最適化された単一ADCセンシングインターフェースを提案している。これにより、2つの符号付き8ビットベクトルのMAC演算とReLUを1つのCiMサイクルで完了でき、従来設計と比べてADC関連の面積とエネルギーを8倍削減できる。
さらに、CAATとADCの非線形性を補償するための微調整スキームも提案している。これにより、CIFAR-10データセットで88.6%の高精度を達成している。
提案設計は、65nmプロセスで製造されたテストチップで実証されており、51.2GIOPSのスループットと10.3TOPS/Wのエネルギー効率を達成している。
Stats
提案設計は、従来のパラレル活性化入力CiM設計と比べて、8ビット入力の場合のキャパシタネットワークの面積を10.8倍削減できる。
提案設計は、従来のパラレル活性化入力CiM設計と比べて、ADCエネルギー消費を約1/8に削減できる。
提案設計は、従来のパラレル活性化入力CiM設計と比べて、マクロレベルのエネルギー効率を1.6倍向上できる。