Core Concepts
対称性を活用することで、RL手法を用いた脚式ロボットの移動制御の探索効率と性能を向上させることができる。
Abstract
本論文では、RL手法を用いた脚式ロボットの移動制御において、対称性を活用する2つのアプローチを提案している。
データ拡張を用いて近似的な対称性を導入する手法(PPOaug)
状態と行動の対称変換を用いてデータを拡張し、対称性を近似的に学習する
対称性を完全に満たすわけではないが、比較的簡単に実装できる
厳密な対称性制約を課す手法(PPOeqic)
状態と行動の対称変換に対して厳密に等変換/不変な関数近似器を用いる
対称性を完全に満たすが、実装が複雑
これらの手法を、ロコマニピュレーションやバイペダル歩行などの課題に適用し、対称性を考慮しない手法(PPO)と比較した。
実験の結果、PPOeqicが最も優れた性能を示し、サンプル効率の向上や、より自然な歩容の獲得、シミュレーションからの現実世界への転移性の向上などの効果が確認された。一方、PPOaugは対称性を部分的に捉えられるものの、PPOeqicほどの性能向上は得られなかった。
このように、対称性を適切に活用することで、RL手法を用いた脚式ロボットの移動制御の性能を大幅に向上させることができる。
Stats
ロボットの状態と行動の対称変換を用いることで、サンプル効率が向上し、より自然な歩容を獲得できる。
Quotes
"対称性を活用することで、RL手法を用いた脚式ロボットの移動制御の探索効率と性能を向上させることができる。"
"PPOeqicが最も優れた性能を示し、サンプル効率の向上や、より自然な歩容の獲得、シミュレーションからの現実世界への転移性の向上などの効果が確認された。"