Core Concepts
複数のロボットが協調して、移動する俳優群の多様な視点を効率的に撮影するための計画手法を提案する。俳優の動きに応じて、ロボットの視点を動的に最適化することで、俳優の分離・合流といった複雑な動きにも柔軟に対応できる。
Abstract
本研究では、移動する複数の俳優を撮影するための複数ロボットの協調的な視点計画手法を提案している。
まず、俳優を多面体で表現し、各面のピクセル密度を近似的に計算する。次に、ピクセル密度の増加に対して収穫逓減性を持つ目的関数(SRPPA)を定義する。この目的関数は単調増加かつサブモジュラであることを示し、グリーディな最適化手法を用いて解くことができる。
具体的な計画手法は以下の通り:
単一ロボットの最適な軌道を動的計画法で求める
複数ロボットの協調は、グリーディな順次計画により実現する
さらに、複数ラウンドの再計画を行うことで、解の品質を向上させる
提案手法を様々なシナリオで評価した結果、俳優の動きが複雑な場合でも、基準手法よりも高い撮影品質を達成できることを示した。特に、俳優が分離・合流するような場合に顕著な性能向上が見られた。また、単純な近似モデルを用いた計画でも、レンダリングに基づく詳細な評価でも良好な結果が得られた。
Stats
俳優の位置と向きを表す行列Raは、俳優の動きを表現する。
各ロボットrの位置xrと向きθrは、ロボットの状態遷移関数f(xr, ur)によって更新される。