Core Concepts
分散型人工知能の手法を用いることで、柔軟ロボットシステムの自己適応性と自律性を高めることができる。
Abstract
本論文では、分散型人工知能(DAI)の応用分野と、柔軟ロボットの代表的な種類について概説している。
DAIは、問題解決を複数の「エージェント」間で分散させる技術である。エージェント間の情報共有と協調により、システムの適応性と自律性を高めることができる。DAIは、IoTやワイヤレスセンサネットワークなどの分野で活用されている。
柔軟ロボットは、剛体ロボットに比べて高い柔軟性と可動域を持つ。代表的な柔軟ロボットとして、ピースワイズ一定曲率モデル(PCC)、連続コサラート モデル、3D動的モデルに基づくものがある。これらのロボットは、医療や検査、狭隘環境での作業などに適用されている。
著者らは、分散制御と意思決定メカニズムを実装するための柔軟ロボットプロトタイプを開発した。このプロトタイプは、手動制御から自動制御への移行を可能にし、今後の分散型人工知能の実験に活用できる。今後の課題として、2台のロボットが協調して1つのタスクを完遂する実験を計画している。これにより、自己組織化、自己適応性、分散制御の実証を目指す。
Stats
柔軟ロボットの主な特徴は以下の通りである:
高い柔軟性と可動域を持つ
剛体ロボットに比べて狭隘環境での作業が可能
医療、検査、ハンドリングなどの分野で活用されている