Core Concepts
単一のアクチュエータを用いて、2次元平面上を制御可能に移動できる球形ロボット「Rollbot」を開発した。
Abstract
本論文では、単一のアクチュエータを用いて2次元平面上を制御可能に移動できる球形ロボット「Rollbot」を提案している。
まず、一般的な球形ロボットの運動方程式を導出し、Rollbotの準静的状態と安定性を分析した。その上で、Rollbotのハードウェア設計と制御アルゴリズムを提案した。
実験では、Rollbotが開ループ運動、安定な円運動、ウェイポイント間の移動を行えることを示した。理論解析と実験結果が良く一致しており、単一アクチュエータでも2次元平面上の制御が可能であることを実証した。
今後の課題として、IMUの搭載による外部センサ不要化、より高速な移動や障害物回避などの機能拡張が挙げられる。単純な構造ながら高い機能を持つRollbotは、アンダーアクチュエーテッドロボティクスの研究に有用な実験プラットフォームとなると期待される。
Stats
Rollbotの直径は24 cmで、重量は1.2 kgである。
ペンデュラム質量は0.306 kg、シェルの質量は0.840 kg、シェルの慣性モーメントは0.0053 kg・m^2である。
ペンデュラムとシェルの中心の距離は0.093 mで、ペンデュラムとシェルの中心を結ぶ角度は45度である。
ビーズの質量は0.040 kgで、減衰係数は0.4 s^-1 * MR^2である。
Quotes
"Rollbotは、2次元平面上を制御可能に移動できる、世界初の単一アクチュエータ駆動の球形ロボットである。"
"Rollbotの運動は、内部の質量の移動によって生み出される非ホロノミック拘束を利用することで実現される。"
"Rollbotの設計と制御アルゴリズムにより、安定な円運動やウェイポイント間の移動が可能となった。"