Core Concepts
四脚ロボットの腕に取り付けられたエンドエフェクタの力を直接制御する手法を提案する。これにより、コンプライアンスのある全身操作や、重量物の操作が可能になる。
Abstract
本研究では、四脚ロボットの腕に取り付けられたエンドエフェクタの力を直接制御する手法を提案している。従来の強化学習ベースのロボット制御手法は、力の制御を暗黙的に行っていたが、本手法では力の制御を明示的に行うことができる。
提案手法では、エンドエフェクタに外力を加える仮想的な力場を設定し、その力場に基づいて力制御を学習する。これにより、ロボットは様々な力を経験し、力制御の能力を獲得することができる。
学習したポリシーは、位置制御モードと力制御モードを切り替えて使用できる。位置制御モードでは、エンドエフェクタの位置を正確に制御できる。一方、力制御モードでは、エンドエフェクタに加える力を正確に制御できる。
力制御モードでは、コンプライアンスのある全身操作が可能になる。例えば、重量物を持ち上げる際に、ロボットの全身を協調的に動かすことで大きな力を発生させることができる。また、人間オペレータによるキネスティック教示も容易になる。
提案手法は、四脚ロボットのみならず、様々な脚式ロボットへの応用が期待できる。力制御能力の向上により、脚式ロボットの操作性と適応性が大幅に向上すると考えられる。
Stats
ターゲットの力が30Nの場合、力追従誤差は平均5Nである。
ターゲットの力が60Nの場合、力追従誤差は平均10Nである。
Quotes
「提案手法は、四脚ロボットのみならず、様々な脚式ロボットへの応用が期待できる。」
「力制御能力の向上により、脚式ロボットの操作性と適応性が大幅に向上すると考えられる。」