Core Concepts
本論文では、四足ロボットの過剰駆動歩行フェーズを適切に処理し、利用可能な全アクチュエータを活用してトルク消費を最小化する制御手法を提案する。提案手法は、先行研究と同様の指数安定性を有しつつ、同等以下のポイントワイズトルクを実現する。
Abstract
本論文では、四足ロボットASTRoのハイブリッドダイナミクスモデルを紹介し、オフラインの非線形最適制御を用いて歩行パターンを生成する手法を説明する。
先行研究では、過剰駆動フェーズにおいて一つのアクチュエータを無効化することで問題を回避していたが、本論文ではその問題点を改善した手法を提案する。
提案手法では、ムーアペンローズ擬似逆行列を用いて、出力ダイナミクスを線形化しつつ、利用可能な全アクチュエータを活用してトルク消費を最小化する。
この修正により、先行研究と同等の指数安定性を維持しつつ、シミュレーション結果から大幅なトルク低減と消費エネルギーの削減が確認された。
Stats
四足ロボットASTRoのシミュレーション結果より、提案手法では以下の通り性能が向上した:
移動コスト(CoT)が約29.1%減少
最大トルクが約20.7%減少
RMSトルクが約17.9%減少