Core Concepts
ロボットスウォームは限られたセンサ能力のため、未知の障害物に適応することが困難だが、本手法では間接的な障害物検知と滑らかな粒子流体力学に基づく制御により、効果的かつ正確な未知環境ナビゲーションを実現する。
Abstract
本研究では、ロボットスウォームの未知環境ナビゲーションを実現するため、滑らかな粒子流体力学(SPH)モデルを用いたロボットスウォーム制御手法を提案する。
提案手法では、ロボットの速度情報から間接的に障害物の検知と接触点の推定を行い、その接触点からの反発力をSPHモデルに統合することで、障害物検知センサを必要とせずに、効果的な障害物回避を実現する。
シミュレーションと実機実験の結果、提案手法は従来手法と比較して、未知環境でのナビゲーションと目標形状形成の性能が大幅に向上することが示された。特に、複雑な環境においても高い到達率と短い到達時間を実現できることが確認された。
Stats
ロボットの最大速度は0.2 m/sである。
ロボットスウォームが目標点に到達するまでの平均時間は、提案手法では5.73秒から68.82秒であった。
Quotes
ロボットスウォームは、個々のロボットの能力を超えた複雑なタスクを実行する大きな可能性を秘めている。
しかし、ロボットの限られたセンサ能力により、未知の障害物に適応することが困難である。