Core Concepts
移動ロボットの音の特性は、ロボットの検知可能性に大きな影響を与える。特に、背景ノイズの大きさによって、異なる移動メカニズムのロボットの検知可能性が大きく変化する。
Abstract
本研究では、ホイール式ロボット(Turtlebot 2i)とクアドラペッド(四足)ロボット(Unitree Go 1)の音による検知可能性を、背景ノイズの大きさと参加者の二次課題への取り組みの有無の観点から調査した。
結果は以下の通り:
クアドラペッドロボットの音は、ホイール式ロボットの音よりも遠くから検知できた。
背景ノイズが大きい環境では、両ロボットの音の検知可能性が大幅に低下したが、クアドラペッドロボットの音はホイール式ロボットよりも遠くから検知できた。
二次課題への取り組みの有無は、ロボットの音の検知可能性にほとんど影響しなかった。
これらの知見は、ロボットの移動メカニズムの違いによる音の特性を考慮し、環境に応じた最適なロボット設計や導入を行うことの重要性を示唆している。
Stats
ホイール式ロボットの検知可能距離は平均3.45m(標準偏差1.24m)であった。
クアドラペッドロボットの検知可能距離は平均17.80m(標準偏差4.09m)であった。
低ノイズ環境では平均18.60m(標準偏差4.68m)、高ノイズ環境では平均2.75m(標準偏差0.71m)であった。