Core Concepts
ガウシアン表面モデルを用いて、楕円体ロボットモデルと環境表面との間の連続空間での距離、勾配、衝突確率を効率的に推定する手法を提案する。
Abstract
本論文では、ロボットの楕円体モデルと環境表面をガウシアン分布の集合でモデル化する手法を提案している。具体的には以下の3点を実現する:
ガウシアン表面モデルから、楕円体ロボットモデルと環境表面との間の連続空間での距離と勾配を効率的に推定する。従来の離散的な手法に比べ、計算コストが低く、連続空間での推定が可能。
ロボットの位置の不確定性を考慮した上で、楕円体ロボットモデルと環境表面との間の衝突確率を推定する。ガウシアン表面モデルの幾何学的性質を活用し、効率的な計算を実現。
複数のガウシアン成分を用いて、距離と衝突確率の推定精度を向上させる手法を提案。ロボットの位置が不確定な場合でも、滑らかな確率分布を得ることができる。
提案手法は2Dと3Dの数値実験、および3Dの実世界データを用いて評価されている。結果として、低消費電力のCPUでも数マイクロ秒以内の高速な処理が可能であることが示されている。
Stats
ロボットの楕円体モデルの中心位置は、平均µPと共分散ΣPのガウス分布に従う。
環境表面はM個のガウシアン成分で表現されており、m番目の成分の重み、平均、共分散はそれぞれπm、µm
Z、Σm
Zである。